旅行などで離島を訪れた際、現地で暮らしている人たちはどのように生活をしているのか気になったことはありませんか。
東京や大阪といった、いわゆる都会での暮らしとは全く違うはず。でも、イメージってなかなかできませんよね。
かくいう私もそのひとりでした。しかし現在は離島に移住し生活しています。
その経験と実際に住んでいるからこそわかる、移住者たちの働き方を紹介します。
リゾートバイト
リゾートバイト(以下:リゾバ)とは、全国の観光地にあるホテルや旅館、飲食店などの施設に住み込みで働くお仕事のことです。
一番手軽に移住生活ができるのは、リゾバではないでしょうか。私の最初の離島移住もリゾバでした。
リゾバは全国でお仕事の募集があります。
派遣会社に登録し、お目当ての離島の求人を探すこともできるし、求人のなかから興味のある離島のお仕事に応募することも可能です。
採用が決まれば、派遣会社の指示通りに引越しの準備をするだけです。
メリット
・住み込みなので住居の心配がいらない、なかには寮費無料(派遣会社持ち)もある
・全国から人が集まるので友達ができやすい
・働く期間が選べる
デメリット
・閑散期は求人がない
・寮が個室ではなかったり、狭すぎたりする場合がある
・短期間で島を出る人が多いので、地域に馴染めないこともある
私は約9ヶ月間、ホテルのフロントでお仕事をしました。
初めての離島移住で不安もありましたが、派遣会社のサポートがあるので疑問点はすぐに解消することができ、ワクワクした気持ちでお仕事初日を迎えました。
また、リゾバの人たちは、友達を作りたいと思っている人が多いです。
人見知りな私でもすぐに友達ができ、数年経った今でも連絡を取り合うほど、仲の良い友達に出会いました。
直接雇用
派遣会社を介すリゾバに対して、宿泊施設や飲食店、ツアー業者などに直接雇用してもらい働く方法もあります。
応募方法は直接メールや電話で問い合わせ、もしくは求人サイトが主です。
そのほか、知り合いからの紹介や、旅先で訪れた場所のオーナーと仲良くなり働くことになった、なんてこともあります。
メリット
・大体は寮を完備しているので、住居の心配がいらない
・雇用主が地元の人であることが多いので、現地の生活に密着できる
・雇用先によっては、閑散期に長期の帰省ができたり、掛け持ちで働くことができる
・長く働ける
デメリット
・仕事を見つけることが難しい場合もある
・お目当ての仕事先が募集していない場合もある
私は現在、宿泊施設の直接雇用で働いています。
以前に何度かお客さんとして訪れたことがあり、とても気に入ったお宿です。私の場合は直接メールで問い合わせ、採用していただきました。
直接雇用で働いている人たちは、旅行で訪れたことがある、知り合いの紹介、島内での転職が多い印象です。
繁忙期と閑散期で住む場所を変える、二拠点生活をしている人たちもたくさんいます。
自営業
離島で働く移住者のなかには、飲食店やツアー会社を営んでいる人たちもいます。
ほとんどの人が、始めは既存のお店で経験を積んでから独立しています。
離島は地域の人々の繋がりが濃いので、まずは経験と人脈を広げることが大切なのでしょう。その地域の暗黙のルールを学んだり、ロールモデルとなる先輩を見つけたり。
経験を積みながら、自分のファンとなるお客さんをつけていくことも、独立前には大切です。
メリット
・好きなお仕事をしながら、お気に入りの離島に住むことができる
・自営業は島の人たちもお客さんになるので、知り合いが増える
デメリット
・繁忙期と閑散期があるので、1年を通して収入に差がある
離島で生活している人たちは、手に職がある人や、明確な特技を持っている人が多い印象です。決して便利とは言えない離島で、商売をすると決めて挑戦している人たちは、とてもかっこいいです。
おわりに
私自身と、私のまわりの移住者たちの働き方を紹介しました。もちろん働き方はさまざまありますが、大半の人がこれらの働き方をしている印象です。
上記の他に、ノマドワーカーとして働いている人たちもいます。
場所問わず働けるスキルがあれば、離島移住のハードルは下がるかもしれませんね。
離島への移住を少しでも検討しているなら、上記を参考に計画を立ててみてください。
私は都会よりも、自然が多い環境が好きなので、多少の不便があってもとても心地よく毎日を過ごしています。不便だからこそ、生きる力が養われる気がします。
離島生活は、良い人生経験になること間違いありません。