偏差値が30台からなかなか上がらない。
もうすぐ受験なのに、うちの子は勉強できなくて…
そんなお悩みありませんか?
「偏差値だけが全てじゃない」と感じるついこの頃ですが、子どもを持つ親としては、成績は気になる問題ですよね。
とりあえず塾に行かせてみたけれど、成績が上がらない。
家庭教師を付けてみたけれど、勉強する気がおきないみたいで心配…
などと、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、過去、個別指導塾の講師として、5人以上の子どもたちの偏差値を30→50~60台にアップさせてきた私が考える、偏差値(成績)を30アップさせる3つの極意をお伝えしたいと思います。
Contents
1. 一斉指導塾ではなく「個別指導 or 家庭教師」を選ぶ
偏差値を30上げる方法の1つ目は、一斉授業の塾ではなく “個別指導” or “家庭教師” を選ぶです。
成績の良い子(偏差値60以上)の子と、勉強が苦手な子の差として、おもに下記の3つがあげられます。
<勉強ができる子と苦手な子のちがい>
- “勉強をする習慣” が身についているかどうか
- 授業を聞いているときに “取り残されること” が多いかどうか
- わからないことを “わからない” と聞けるかどうか
“成績の良い子の家族” に話を聞くと、「うちの子には勉強しなさいと言ったことがない」という人は少なくありません。
というのも、成績の良い子は「家に帰ったら宿題をする」「授業はまじめに受ける」という、勉強をする習慣が身についているケースが多いからです。
逆に、”勉強が苦手な子の家族” に話を聞くと、「毎日、勉強しなさいと言っているのにしないんです」という人が大半です。
勉強をする習慣のない子に、ただ「勉強をしなさい」と言ったところで、どうやって勉強したらいいかという “勉強法そのもの” が分からず、困ってしまいます。
そこで、塾や家庭教師などの力を借りながら、”勉強をする習慣を身につける” ことが大切です。
但し、勉強が苦手な子を “一斉授業式の塾” に通わせたとしても、成績は上がりづらいので注意しましょう。
“一斉指導の塾” は、学校の授業とほぼ同じ方式なので、学校の授業に取り残されている場合、同様に塾の授業でも取り残される確率が高いです。
せっかくお金を払って塾に通わせても、結局、授業中寝てしまう…など、思ったように成績アップにできないケースが多いです。
勉強が苦手な子は、内容を理解するのに少し時間がかかったり、より多くの反復学習を必要とする子が多いですが、“時間をかければわかる子” がほとんどです。
“個別指導” で、その子のペースで学習を進めてあげることで、劇的に成績が改善する可能性が高まります。
また、勉強が苦手な子ほど、”わからない内容を先生に質問することが苦手” という子が多い傾向があります。
「わからない」ことを恥ずかしいことだと思っていたり、「何がわからないか」が、わからなかったりするからです。
この点についても、”個別指導方式” であれば、より質問もしやすく、先生の側から「何がわからないか」を探ってもらうことができるので、理解が深まります。
偏差値を30上げたい人で、子どもを塾に行かせようか迷っている人は、“一斉指導式の塾” は避けて、”個別指導の塾” か “家庭教師” を選ぶようにしましょう。
2.「小学校4年生」or「中学2年生」からやり直す
偏差値を30上げる方法の2つ目は、“小学校4年生” or “中学2年生” の勉強からやり直すです。
勉強が苦手な子に共通して見られる特徴として、『基礎』が分かっていない子が多いという傾向があります。
たとえば、「因数分解の公式は覚えているのに、計算ミスが多すぎて結果0点になってしまう」、
「難しい英単語は覚えているのに、文法がわからず、いつも勘になるので50%の確率でしか正答できない…」
など、基礎ができていないせいで、点数が伸びなかったり、点数が安定しなかったりします。
応用部分や、直近学校の授業で習った箇所はわかっているのに、基礎力不足で成績が上がらないのは非常にもったいないです!
偏差値が30〜40台の子は、『基礎』から復習しなおすことで、大幅な成績アップが可能です。
小学校・中学校の “総復習ワーク” などをやり、基礎固めをすることで、成績はかなりアップします。
「同級生に遅れないよう、先の内容へ進みたい!」「同学年の内容を勉強してほしい…」と思うかもしれませんが、基礎ができない限り、偏差値が大幅にアップすることは不可能です。
遠回りこそ、いちばんの近道。一度、思い切って立ち返ってみましょう。
なお、多くの子どもたちがつまずくポイントは、”小学校4年生” もしくは “中学校2年生” の内容からです。
できれば、中学生・高校生の子どもであっても、”小学校4年生” の分から、1学年ごとの学習内容がまとまった “総復習ワーク(問題集)” を購入して復習をし、「どこがわかっていないのか?」を確認するようにしましょう。
※ なお、ワーク(問題集)は、あまり分厚いものだと、やる気が失せてしまうので、薄めのものを選ぶのがおすすめです。
3. 「成功体験」を作り出す
偏差値を30上げる方法、さいごの3つ目は、“成功体験を作り出す” です。
大人にも言えることですが、1回でも「うまくいった」という成功体験をすると、それが自信になり、次からより高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
とくに “勉強” は、本人が「イヤイヤやる」のと「がんばろう」と思ってやるのとでは、学力の身に付き度合いが大きく異なります。
1回でも、1教科でもテストでいい点数が取れると、子どもは一生懸命勉強するようになります。
まずは、その子が成績を上げやすい教科に注力して、“成功体験” を作り出し、成功を一緒に喜ぶことで「やる気アップ→成績アップ」の流れを作りましょう。
なお、「テストの点数が10点上がった!」など自身の成長を喜んでいる子どもに、「10点くらいじゃまだまだ」「もっとがんばって」などと、テンションが下がる発言をしていませんか?
「親戚・友達の〇〇ちゃんは、×点だったんだって…」など、ほかの子と比較して、本人の勉強へのモチベーションを下げていませんか?
目標が高いと、つい “もっと高みを目指してほしい” と思いがちですが、小さい成長・前進を喜ばない発言は子どものやる気を損なわせてします。
どんなに小さな成果であったとしても、一緒に喜ぶようにした方が、結果として、さらなる成績アップにつながりやすいです。
「もっともっと…」と言うのではなく、少しの変化を喜ぶように心がけるようにしましょう。
偏差値を30上げることは、不可能じゃない!
このように、ポイントを押さえて対策を行えば、偏差値を30アップすることは不可能ではありません。
なかなか成績が上がらないと、親も子もつい焦ってしまいますが、上記の3つをやるだけでも、偏差値や成績の大幅アップは十分に可能です。
できること、チャレンジしやすいことから試してみてください。
くり返しになりますが、偏差値や成績が全てではありません。
ただ、”努力すること” や “努力の結果としての成功” を子ども時代から体験することは、大人になったときに「あのときも大変だったけど、がんばったら良い結果があった」など、試練をポジティブに考えられるきっかけになり、本人の今後の人生のプラスになります。
成長のチャンスです。
ぜひ困ったときは、焦らず、ポイント・要領を押さえて、対策していきましょう!