何かとストレスの多い現代社会。リモート勤務と出社の繰り返しで、なかなか気持ちの切り替えができなかったり、環境の変化でストレスが溜まったりしますよね。
オフィスのデスクにちょっとした癒しがあれば、日々の仕事もリラックスして楽しめるかもしれません。
手軽に取り入れられる癒しグッズといえば、デスクに置けるミニサイズの観葉植物がおすすめです。
見た目が爽やかというだけでなく、ストレス緩和や空気清浄、保湿効果が期待できます。変わり映えのしないオフィスでも、葉っぱが伸びていたりちょっとした変化が楽しめたりする観葉植物がデスクの上に置いてあると、いい気分転換になりますね。
「観葉植物を置きたいけど、土で汚れたり水やりが大変だったりしそう…」と心配になりますよね。
そんな方には、ハイドロカルチャーを使った観葉植物がおすすめです。ハイドロカルチャーなら、土を使わないので楽々お世話できますよ。
今回はオフィスのデスクにも置ける、ハイドロカルチャーを使った観葉植物の育て方を解説します。
ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物も紹介するので、ぜひ気軽に取り入れてみてくださいね。
Contents
癒しの観葉植物をハイドロカルチャーで
まず、観葉植物が持つ癒しの効果と、ハイドロカルチャーで観葉植物を育てるメリット・デメリットについて解説します。
観葉植物が持つ効果
爽やかな緑色をした観葉植物は、見ているだけでも気分がリフレッシュされますよね。緑はリラックスカラーと呼ばれ、メンタルの安定や鎮静をもたらしてくれる効果があるとされています。
実は見た目だけでなく、観葉植物が持つ効果は科学的に証明されているんです。
NASAの研究で、観葉植物には空気清浄の効果があると認められています。
また、ホルムアルデヒドやベンゼン、キシレン、トリクロロエチエレン、アンモニアといった有害物質を除去してくれます。植物が発するフィトケミカルという化学物質によって、人体にとって有害なカビやバクテリアを抑制するはたらきもあります。
ほかにも、二酸化炭素を吸収して人間にとって必要な酸素を放出してくれたり、蒸散のはたらきによって空気を加湿してくれたりと、メリットがたくさんの観葉植物。ぜひデスクの上に置いて、身も心もリフレッシュしたいですね。
ハイドロカルチャーならお手入れも簡単
「観葉植物を置きたいけど、土や水でデスクが汚れるのが気になる…」という方には、ハイドロカルチャーを使った観葉植物がおすすめです。
ハイドロカルチャーとは、日本語でいうと「水耕栽培」。土ではなく、粘土でできたハイドロボールという人工の土を使います。
通常の鉢植えと違い、穴の空いていない容器の中で育てられるので、デスクが汚れることがありません。ガラス瓶など透明の容器で育てれば、水やりのタイミングも一目瞭然です。
清潔、無臭、虫がわかないというメリットがあり、オフィスにも安心して置いておけます。ハイドロボールは洗って繰り返し使えるという点もメリットです。
ハイドロカルチャーのメリット
- 清潔、無臭、虫が湧かない
- 土を使わないのでデスクが汚れない
- 透明な容器で育てれば水やりのタイミングが一目瞭然
- ハイドロボールは洗って繰り返し使える
ハイドロカルチャーで観葉植物を育てるには
ハイドロカルチャーを始めるには、観葉植物を容器の中に植え替える必要があります。この章では、ハイドロカルチャーに必要なものや植え替え手順など、ハイドロカルチャーの始め方について解説します。
用意するもの
ハイドロカルチャーを始めるにあたって、以下のものを用意します。
- 根が生えている観葉植物
- 底に穴の空いていない容器(ガラス瓶など)
- ハイドロボール
- レカトン
- カラーサンド
- セラミス など
- 根腐れ防止剤
植え替え手順
植え替えと聞くと難しいイメージを持つかもしれませんが、手順通りに行えばそこまで難しくはありません。ガーデニング未経験でも簡単に行えるので、手順をしっかり把握しておきましょう。
- 観葉植物の根についた土を落とす
- 容器の底に根腐れ防止剤を敷き詰める
※容器の底が隠れる程度に敷き詰めましょう。防止剤の量が少ないと水が腐りやすくなってしまいます。 - 容器の中にハイドロボールを3分の1程度入れる
- 観葉植物を、容器の中心に来るように植える
- 隙間を埋めるようにハイドロボールを入れて、観葉植物を固定する
- 水を入れる
※容器の5分の1〜4分の1程度の水を入れましょう。
注意点
ハイドロカルチャーを使った観葉植物は初心者でも簡単に育てられますが、失敗すると枯らしてしまったり水を腐らせたりしてしまいます。ハイドロカルチャーを始めるにあたって、以下のポイントに注意しましょう。
水やりのタイミング
容器の底に水がなくなり、ハイドロボールが少し湿っている状態から1日〜2日ほど経過してから水やりします。
水がなくなってすぐにあげてしまうと、根腐れの原因になってしまいます。また、水の量も全体の4分の1〜5分の1程度で十分です。
液体肥料
植えてから2週間〜3週間程度経過するまでは、肥料をあげるのは避けましょう。植物が活発になる4月〜10月の間、2週間〜1ヶ月おきにあげるのが最適と言われています。
液体肥料をあげる場合は、ハイドロカルチャー専用の肥料を使うのがおすすめです。
ハイドロボールの洗浄
観葉植物を植えて長期間経過すると、ハイドロボールが汚れてきてしまいます。半年〜1年に1度の頻度で、ハイドロボールの洗浄と根腐れ防止剤の入れ替えを行いましょう。
葉や枝が伸びすぎてしまったら
観葉植物の葉や枝が伸びすぎてしまうと、少し邪魔になってしまいますよね。そんなときは伸びすぎた部分や大きな葉をカットしましょう。枝ごとカットして他のハイドロカルチャーに移すのもおすすめです。
ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物
この章では、ハイドロカルチャー向きの観葉植物を5つ紹介します。
パキラ
ハイドロカルチャーの定番、パキラ。少々水を上げすぎたり乾燥させてしまったりしても枯れにくく、初心者にもおすすめです。
ただし、直射日光には弱いのでなるべく日陰に設置しましょう。
モンステラ
葉の形がユニークなモンステラ。直射日光は避けた方がいいですが、秋〜冬の季節は比較的明るい場所に設置しましょう。
アイビー
ツタのように、長く伸びる枝の表情を楽しめるアイビー。星のような形の葉っぱも可愛らしいですよね。
ポトス
白い紋様が美しいポトス。初心者でも育てやすい植物ですが、水や肥料のあげすぎには注意しましょう。
サンスベリア
ピンと長く伸びる葉が美しいサンスベリア。日当たりの良い場所に設置しましょう。低温に弱く、適温は20℃〜25℃ほど、10℃〜15℃ほどで生長が止まります。水温が下がる冬の時期には水やりを止め、気温が高くなってきたら水やりを再開しましょう。
さいごに
見た目に癒されるだけでなく、空気清浄など嬉しい効果をもつ観葉植物。初心者にも育てやすいハイドロカルチャーで、気軽にオフィスに観葉植物を取り入れてみてくださいね。