注文住宅を建てるなら、土地選びにもこだわりたいですよね。一生に一度の家づくりは失敗したくないもの。土地選びの方法に失敗すると理想通りの家を建てられないばかりか、不満だらけの家で生活せざるをえないなんてことも。
土地選びで失敗しないためには、リサーチをしっかりする・希望条件をまとめるなどの対策が必要です。ここでは、土地選びがなぜ失敗してしまうのか、土地選びの注意点もあわせて解説します。
Contents
土地選びが失敗する原因
理想の土地を選ぼうとしたのに、理想とかけ離れた土地を選んでしまう。生活しているうちに不満が出てくる。その理由はどこにあるのでしょうか。
予算オーバー
土地選びで失敗する原因のひとつが、予算。土地選びはついつい、土地の値段ばかり気になってしまうものです。しかし、家づくりは建物をたててはじめて完成します。土地ばかり理想を追いすぎて、建物にお金がかけられないなんてことも。この先長く過ごす家なのに不満ばかりが募ってしまいます。かといって、予算オーバーの土地と注文住宅では、毎月の返済がきつくなってしまいます。
住み始めてからトラブルや環境の悪さに気づく
土地選びの失敗は、購入した後に気づく場合も。失敗の2つ目は環境に原因があるものです。土地も建物も理想通りのものができあったがはずなのに、いざ生活してみたらさまざまなトラブルが…ご近所でのいざこざがあったり、騒音に悩まされたり…住み始めてご近所トラブルや治安の悪さなどを目の当たりにして土地選びに失敗したと感じる例もあります。
法規制や特殊な土地で希望通りの注文住宅を建てられない
土地選びを失敗する原因には、法律や条例のチェック不足もあります。土地は購入した人が好きな建物を建てられるわけではありません。建築基準法や条例に反した建物は建てられないのです。いざ、建物を建てようと思ったら建築許可が通らず、泣く泣く手放すなんてなったら悲しいですよね。
土地選びを失敗しないためにおすすめのコツ
土地選びを失敗しないためには、事前にしっかり準備をすることが大切です。土地選びでの失敗例を踏まえたうえで、土地選びに失敗しないためのコツについて解説します。
希望条件をまとめる
やみくもに土地を探していてはいつまでも土地選びは終わりません。土地を探すときは、最初に希望条件をまとめましょう。駅からの距離・方角・住むエリア・広さ・周辺の環境などこだわりたいポイントは人それぞれです。まずは自分が土地に何を求めるかをリストアップしましょう。
優先順位をつける
希望条件をまとめたら、その中で優先順位をつけていきます。すべてが希望通りの土地がみつかるまで土地探しをしていたら、いつまでも土地がみつからないなんてことも。また、希望通りの土地はすでにホームメーカーが購入していたり、すでに家が建っていたりするものです。希望条件に優先順位をつけて何が優先でどれが条件から外せるかを家族や夫婦で話し合うことが大切です。
土地と建物の費用を含めたトータルの価格を意識する
前述した通り、土地選びは建物の値段や不動産取得税などの諸費用も含めた価格を見越して探すことが大切。諸費用には、購入価格のおよそ1割を見ておくと安心です。また、心機一転、家電やインテリアを一新したいならその費用の確保も忘れずに。自宅にかけられるお金を意識して土地探しをすると、あとあとになって住宅ローンを支払えなくなったり、住宅にお金をかけられなくなったりする失敗が避けられるでしょう。
リサーチするときは同じ時期だけでなく、季節や時間を変える
周辺の環境や日当たりを優先して土地を探すなら、日中だけでなく夜間や早朝などさまざまな時間で周辺の環境をリサーチしましょう。日中は閑静なエリアでも、夕方や夜間はうるさい環境なことは充分にありえます。また、平日・土日で周囲の騒がしさが変わることも珍しくありません。平日・土日どちらも来訪して周囲の環境を確認しておきましょう。あわせて、季節による日当たりの違いもチェックです。日が高い夏場は十分な日差しがあったのに、太陽が低い冬場は日が当たらないなんてことも。同じ時期だけでなく、季節をかえてリサーチすることも大切です。
ハウスメーカーに相談する
注文住宅の土地探しに苦戦している、失敗するかもと不安なら、ハウスメーカーに相談するのもおすすめです。事前に希望条件をまとめておけばハウスメーカーとのヒアリングもスムーズにすすめられるでしょう。ハウスメーカーに相談すればハウスメーカーが所有している一般公開されていない土地を紹介して貰える場合もあります。またハウスメーカーに依頼すれば土地と建物とあわせた図面を提出できるので、住宅ローンに通りやすくなるメリットもあります。
土地選びの注意点
土地探しのポイントに気をつけて理想の土地が見つかった!と思ったのは束の間、思わぬところに落とし穴がある場合もあります。
土地選びで気をつけたい注意点を3つ紹介します。
追加費用がかかるか
家を購入するときは、建物や土地の購入費用だけではなく、諸費用や税金もかかることは先程お伝えした通り。じつは、場合によっては、さらに追加の費用がかかることがあります。
- 地盤が緩い
土地を選ぶときは、地盤の強度チェックも忘れずに。地盤がゆるいと、土地改良をする必要があるので追加の費用がかかってしまうのです。地盤改良の費用がかかってしまい、予算オーバーしてしまったなんてことがないように、事前にチェックしておきましょう。
- 解体費用がかかる
建物が建っている物件を購入する場合、解体費用がかかります。敷地周辺の道路が狭いと、トラックや重機を搬入できません。すると、手作業が増えて工賃が高くなってしまいます。解体が必要な土地は、解体費用がいくらかかるか確認しましょう。
建築条件を確認する
購入した自分の土地だからといって好きに建物を建てられる訳ではありません。建ぺい率や容積率により建てられる建物の広さは決まっています。また高さ制限や日照権の取り決めがある場合も。土地にどれくらいの広さ、高さの家が建てられるかを確認しましょう。
また、理想の土地に古い家が建っている場合も注意が必要です。「再建築不可物件」の場合、取り壊して新しい家を建てることはできません。せっかく理想の土地を買ったのに家を建てられなかったらもったいないですよね。古家つきの土地を購入するなら建物が建てられるかも確認しておきましょう。
失敗しない土地選びには事前の準備が大切
理想の家を建てるには、土地選びが大切です。土地選びで失敗しないためには、土地をやみくもに探すのではなく希望条件をピックアップしたり、優先順位をつけたりして希望の土地をリスト化するようにしましょう。また、家づくりにはさまざまなお金がかかります。土地や建物の価格だけでなく、税金や初期費用もあわせた費用を踏まえる必要があります。
希望条件や費用面が原因で、土地選びに失敗したくないならハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。理想の家を建てるなら、土地探しもハウスメーカーを頼りましょう。