札幌への転勤が決まったものの、全く土地勘がない。
家族で札幌市に移住したいけど、どこに住めばいいか分からない。
そんなお悩みありませんか?
知らない土地への転勤や移住って情報集めが大変ですよね。
ましてや、子どもを連れての引っ越しだと、子育て環境の良し悪しは、生活へ大きく影響します。
そこで今回は、札幌移住歴8年の私が考える、札幌市で子育てしやすいエリアベスト5をお伝えします。
Contents
札幌移住で後悔しない為の3つの条件
札幌市で子育てしやすいエリアをご紹介する前に、”札幌移住で後悔しない為の条件” が3つあるので、紹介しますね。
札幌移住で後悔しない方法① 地下鉄徒歩10分圏内を選ぶ
札幌移住で後悔しないための条件、1つ目は、“地下鉄駅徒歩10分圏内” を選ぶ です。
札幌の冬の雪道は、非常に歩きづらく、雪に慣れていない人の場合、かなりの負担となります。
とくに小さな子どもを連れていると、駅徒歩15分のエリアでも、20~30分近くかかる場合もあり、毎日のことになると大変です。
赤ちゃんを連れている方や妊娠中の方だと、転倒のリスクも高まります。
移住したての時は、家賃が高くても、“地下鉄駅徒歩10分圏内” の場所を選ぶ ようにしましょう。
私自身も経験があるのですが、「徒歩10分の家ではなく徒歩15分だと、月1万円安くなるから…」と、“5分の差” を安易にあなどると後悔します。
雪国育ちでないとイメージしづらいかもしれませんが、JRやバスでの通勤・通学の場合、冬は雪で遅延することが多くて、札幌市で電車・バス通勤をする人は、”30分~1時間前に家を出る” という人が多いです。
とくに『バス』は、30分以上の大幅な遅延も多くて、市内在住ながら、9時に大通り近くの会社に出勤するために、「冬の間は、6時半には家を出る…」という生活をしている同僚も1人2人ではありませんでした。
じつは、札幌でバス通勤を想定するのは、高リスクです。
“通勤・通学の負担” や “家族で過ごす時間が減ってしまう” ことを考慮しても、移住したての時はとくに、”地下鉄沿線沿いに住む” ようにしましょう。
(出典:札幌市交通局)
札幌移住で後悔しない方法② 商業施設/スーパーから徒歩15分圏内を選ぶ
札幌移住で後悔しないための条件、2つ目は、“商業施設/スーパーマーケットから徒歩15分圏内を選ぶ” です。
「① 地下鉄徒歩10分圏内を選ぶ」と同様、札幌に移住して生活するなら、”冬道の歩きづらさを考慮” することが大切です。
雪道で重い荷物を抱えながら、スーパーから帰宅するのは大変で、北海道外の人には、見慣れない光景かもしれませんが、札幌市の場合、小学校2年生以下の子どもを連れているお母さんたちは、”子どもやスーパーで買った食材を、そりに乗せて引っ張って歩いている人” も少なくありません。
買った荷物を抱えながら、子どもの手を引いて歩くより、いっそ “ソリに乗せて引っ張る方が効率的” なんですね。
ただ、これも結構重たいので、徒歩10~15分が限界です。
「車が無い」「雪道の運転が怖い」という人はとくに、「商業施設(スーパー)」から徒歩15分圏内のエリアに住むようにしましょう。
また、車の運転ができる人も、車に積もった雪を降ろしてから買い物に行くのが面倒だったり、雪道で渋滞したり…など、冬道の弊害があるので、できれば徒歩圏内で日用品を調達できる場所に住むのがおすすめです。
札幌移住で後悔しない方法③ 雪かきをしなくて良い物件を選ぶ
札幌移住で後悔しないための条件、3つ目は、“雪かきをしなくて良い物件を選ぶ” です。
雪国育ちの方には慣れたものかもしれませんが、雪の少ないエリアから移住する場合、“慣れない雪かき” ほど負担になるものはありません。
「雪かきで腰を痛めた…」「雪かきが大変なので、車を買ったものの、冬はほとんど外出しない」という人も多く、最近は少なくなりましたが、雪かきを住民の当番制で回している集合住宅などに住むと、「雪かきの仕方が悪い」と “近隣トラブルになる” 可能性もあります。
一軒家の場合は、自分で雪かきをせざるを得ないケースが大半ですが、マンションやアパートなどは、”雪かきを管理人さんや業者さんがやってくれる物件” があるので、札幌での暮らしに慣れるまでは、”雪かき不要の環境” を選んでみてください。
札幌市で子育てしやすいエリア:おすすめランキング<ベスト5>
では、ここからは具体的に、私の考える “札幌市で子育てしやすいエリア ベスト5” をご紹介します。
第1位 麻生エリア
・子育て環境:★★★★★
・賃料 :★★★★★
・交通の便 :★★★★☆
・商業施設 :★★★★☆
札幌市で子育てしやすいエリア、おすすめ第1位は、『麻生エリア』です。
札幌市地下鉄南北線、北の終点「麻生駅」がある『麻生エリア』は、札幌市に住む前と住んだ後で、全く印象が変わった穴場とも言える、私が子育てするなら住みたいおすすめエリアです。
札幌市に移住した当初、「家賃もお手頃で、スーパーなども駅近くにありおすすめですよ〜」と不動産屋さんにおすすめされたのですが、”地下鉄の終点=大通など都心から遠いイメージ” があって、住むのを避けていました。
でも、実際はというと、地下鉄南北線の走行距離は意外と短く、“大通駅まで11分で着く” ので、通勤も楽なんです!
地下鉄「大通駅」だけでなく、JR札幌駅すぐの地下鉄「さっぽろ駅」にも1本で行けて、地下鉄東西線のように乗り換える必要が無いので、便利なんですね。
『麻生エリア』は、①子育て環境(子育て支援や地域コミュニティ、公園など)が優れていて、②賃料も安く、③利便性が良い(麻生駅すぐにマックスバリューなどの商業施設があったり、JR新琴似駅とのWアクセスも可能だだったり)など、全てにおいてバランスが取れています。
札幌市内には、麻生以外にも “子育て環境” に優れている地域や、”利便性が良い” 地域はありますが、そうしたエリアはどうしても、賃料が高くなりがちです。
子育てするのに、バランスが良いまちで考えると『麻生エリア』はイチ押し。札幌市に移住するときには、居住地候補として、一度検討してみたらいかがでしょうか。
第2位 円山エリア
・子育て環境:★★★★★
・賃料 :★★☆☆☆
・交通の便 :★★★★☆
・商業施設 :★★★★☆
札幌市で子育てしやすいエリア、おすすめ第2位は、『円山エリア』です。
札幌市営地下鉄東西線「円山公園駅」付近の『円山エリア』は言わずと知れた札幌の高級住宅街です。
治安も良く、近所に『円山公園』という大きな公園もあって、住んでいる人も上品な人が多いので、「良い環境で勉強させたい」という人や、「都会だけど自然も豊富な環境で子育てしたい」という人におすすめ。
個人経営の小さなカフェ・スイーツ店・雑貨店など、おしゃれなお店も多く、ペット連れでいけるお店も多いので、ゆったりと子育てをすることができます。人気の幼稚園・小学校も多いエリアです。
また、円山公園駅には、『マルヤマクラス』という商業施設も併設されているので “利便性も良い” 点もメリットです。
ただ1点難点なのは、家賃が高いというところ。
札幌市内では高級住宅地なので、おおむね札幌市の相場の1.5倍くらいの賃料です。「家賃は安い方が良い」という人は、他のエリアを検討してみましょう。
第3位 琴似エリア
・子育て環境:★★★☆☆
・賃料 :★★★☆☆
・交通の便 :★★★☆☆
・商業施設 :★★★★☆
札幌市で子育てしやすいエリア、おすすめ第3位は、『琴似エリア』です。
『琴似エリア』は、地下鉄とJRのWアクセスが可能。
札幌市営地下鉄東西線「琴似駅」からJR「琴似駅」まで “商店街” が続き、大型商業施設(イオンやイトーヨーカドー)もある、活気のある街です。
商業施設だけでなく、”病院も多い” ので、小さいお子さんが居ても安心。やや、雑然とした印象もありますが、治安は悪くありません。
麻生や円山と比べると、自然はやや少なめですが、利便性・交通アクセス・賃料など、全体的なバランスも良く、とくに車が無い人にとって、近場で用が足りる街としておすすめです。
第4位 平岸エリア
・子育て環境:★★★☆☆
・賃料 :★★★☆☆
・交通の便 :★★★☆☆
・商業施設 :★★☆☆☆
札幌市で子育てしやすいエリア、おすすめ第4位は、『平岸エリア』です。
札幌市地下鉄南北線「平岸駅」「南平岸駅」付近の『平岸エリア』は、自然環境ゆたかで、ゆったりと子育てするのに適したエリアです。
近所にスーパーもあり、病院や子育てサロンもあるので、転勤したてでも安心。
地下鉄「大通駅」やJR「札幌駅」までも15分以内に行けるので、利便性も良いのが特徴です。
表立った華やかさはないですが、人口密度が低いので、伸び伸び子育てをしたい人や周囲の自然環境を重視したい人におすすめです。
第5位 新札幌エリア
・子育て環境:★★★☆☆
・賃料 :★★★☆☆
・交通の便 :★★☆☆☆
・商業施設 :★★★☆☆
札幌市で子育てしやすいエリア、おすすめ第5位は、『新札幌エリア』です。
札幌市営地下鉄東西線、東の終点「新さっぽろ駅」、JR「新札幌駅」のWアクセスが可能な『新札幌エリア』は、札幌都心から少し離れた札幌のベッドタウンです。
サンピアザという駅直結の商業施設や水族館、ファンタジーキッズリゾートという遊び場があったりと、街中に出なくても楽しめる環境がそろっています。
「札幌市青少年科学館」「札幌市厚別温水プール」といった大型公共施設も駅から徒歩約5分圏内にあるので、休日に近場で遊べるのも魅力です。
他のエリアと比べて、大通や札幌駅までは20分~25分と、交通の便はやや劣りますが、千歳方面(千歳・北広島・恵庭)へのアクセスは便利です。新千歳空港まで、快速エアポートで約25分で行けるので、出張が多い人にもおすすめです。
都心よりちょっと郊外の方が好きという人はぜひ、チェックしてみてください。
札幌市への子連れ移住は慎重に!
このように、『札幌市』にはエリアごとに、自然が多い・交通の便が良い・遊べるスポットが多い…など、子育てしやすい特徴を持つ街がたくさんあります。
子育て支援などの子育て環境や、賃料、交通アクセスなど、それぞれの魅力を加味しながら、自分にあった “子育てしやすいエリア” を見つけてみてください。
なお、上記以外にもいろんなエリアがあるのですが、はじめての札幌暮らしの場合、どのエリアを選ぶにしても、はじめに紹介した “札幌移住で後悔しないための条件” は満たしておいた方が良いと思うので、チェックしておいてくださいね。
みなさんの札幌移住が、快適になることを願っています。